南魚沼糖尿病地域連携

目的


糖尿病合併症の発症抑制
患者さんが主役の糖尿病治療チーム
  1. 血糖コントロールの改善
  2. アウトカム:HbA1c<6.5%または主治医が定めた目標値の達成
  3. 糖尿病合併症の早期発見
  4. アウトカム:糖尿病合併症の検査を少なくとも年1回は受診する
  5. 動脈硬化因子の管理
  6. アウトカム:
  7. 糖尿病自己管理教育の充実
  8. アウトカム:

治療方針


  1. 血糖コントロールの改善

    目標値:

    原則的にはHbA1c<6.5%とする。
    若年者で合併症がない場合にはさらに良好なコントロールを目標とする場合があるし、高齢であり低血糖の危険性が高い場合には高めのHbA1cを目標とする場合もあるため主治医が目標値を定める。

    血糖コントロール:

    治療
    Step1 栄養療法、運動療法、生活習慣改善に向けての患者教育
    Step2 薬物療法(BG薬、αグルコシダーゼ阻害薬、グリニド薬、SU薬、チアゾリジン薬)
    Step3 薬物療法+基礎インスリン
    Step4 強化インスリン療法
  2. 糖尿病合併症の早期発見

    1. 細小血管症
      • 1-1網膜症 2型糖尿病では糖尿病診断時とその後は少なくとも年1回眼科を受診する。
      • 1-2腎症 2型糖尿病では診断時とその後は少なくとも年1回微量アルブミン尿と血清クレアチンを測定する。
      • 1-3 神経障害 すべての患者に対して神経障害のスクリーニングを少なくとも年1回おこなう。
      • 1-4.足病変 すべての患者は少なくとも年1回足の診察を受ける。足の一般的な自己管理について指導を受ける。
    2. 大血管症 すべての患者は少なくとも年1回以下の検査を受ける。
      • ABI
      • 頸動脈エコー
  3. 動脈硬化因子の管理

    1.  高血圧 130/80mmHg未満を降圧目標とする。
      • 収縮期血圧130-139または拡張期血圧80-89の場合には最大3ヵ月生活習慣改善を指導し、降圧目標を達成できなければ薬物治療をおこなう。
      • 収縮期血圧140mmHg以上または拡張期血圧90mmHg以上の場合には生活習慣の改善と並行して薬物治療を開始する。
      • 薬物治療はACE阻害薬またはARBを第一選択薬とする。
    2.  
    3. 脂質異常症 LDL-C 120 mg/dl以上であれば生活習慣改善に加えて、スタチン薬を開始する。
    4.  
    5. 抗血小板療法 男性45歳以上、女性55歳以上で他の動脈硬化危険因子(家族歴、高血圧、脂質異常症、喫煙、微量アルブミン尿)があり、出血性疾患の禁忌がなければアスピリン100mgを開始する。
    6.  
    7. 抗凝固療法 心房細動の合併があればワルファリンを開始する。一般にはINR2~3にコントロールするが、70歳以上では1.6〜2.6にする。
    8.  
    9. 禁煙 すべての糖尿病患者に禁煙を指導する。
  4. 糖尿病自己管理教育

    • 糖尿病診断時には栄養指導を受ける。
    • 糖尿病教室を糖尿病と診断されてから早いうちに一度は受診する。
    • 個別の療養指導を受ける。
    • エンパワーメント、コーチング、認知行動療法などのアプローチを導入する。

Copyright(C):平成21年4月20日 新潟県立六日町病院内科 笠井 昭男